2016年2月23日火曜日

楽天が電子書籍企業「Kobo」の暖簾代の減損処理で78億円の損失

楽天は、2015年12月期決算で、2011年に買収して傘下に収めたカナダの電子書籍企業「Kobo」の暖簾代の減損処理を迫られ、78億円の損失を計上し、「日本で世界で読書革命を起こしたい」と三木谷氏がぶち上げた電子書籍事業も暗礁に乗り上げています。

楽天の電子書籍事業は、Koboを買収する前に、Rabooというサービスを展開していましたが、「koboイーブックストア」が2012年7月に始動したことから、Rabooは2013年3月31日に終了しています。

電子書籍はスマホやタブレットの普及で、これからまだまだ需要は伸びてくるとは思いますが、主に読まれているのは、コミックで、紙媒体より売上が上回るのはまだまだ先だと思います。

まあ、音楽はCDからダウンロードに以降しつつありますし、映像コンテンツもストーリーミング配信が利用されるようになってきていますので、電子書籍もなにかのサービスをキッカケに急激に伸びてくる可能性もあります。

現に、音楽の場合には、AWAやアップルミュージックといった定額で聴き放題のアプリが出てきて、環境ががらりと変わりましたし、映像コンテンツに関しても、1000円以下の定額で見放題のサイトも登場してきていますので、インターネットサービスの進化というのはすごいものです。

電子書籍についても、雑誌の見放題というのも出てきていますし、昔の漫画が無料で読めるアプリも出てきていますので、楽天Koboが生き残れるかどうかはともかく、電子書籍化はこれからも加速するとは思います。